インデックス型、海外株で運用する4本に人気集中
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国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF、ラップ専用を除く)は、海外株式で運用するインデックス型(指数連動型)の人気が続いている。特に資金流入額が多いのはコストがより安く、ネット証券などで積み立て投資にもよく利用されているタイプだ。
5月末時点で過去1年の資金流入額の多いインデックス型をランキングしたところ、上位10本のうち9本は全世界の株式に投資するタイプも含め、主に海外の先進国株式に投資するファンドが占めた。9本とも積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)の対象ファンドだった。

上位4本は過去1年の資金流入額が2500億円を上回り、3ケタ(1000億円未満)にとどまった5位以下を引き離した。1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」で、資金流入額は6768億円。3位の「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド<愛称:SBI・V・S&P500>」と、4位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド<愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式)>」も、米国株式で運用するタイプだった。
上位4本の中で唯一、日本を含む先進国および新興国の株式に投資するのが2位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。4月末時点の地域別の組み入れ比率は日本が5%程度で、海外の先進国が80%超、新興国が10%程度となっている。1本でグローバルに投資できるこのファンドは「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」で首位に輝き、19年から3連覇を果たした。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)