日経平均3日続落、終値10円安の2万7650円

2日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落し、前日比10円63銭(0.04%)安の2万7650円84銭で終えた。8月2日以来1カ月ぶりの安値となる。寄り付きは前日の大幅安を受け自律反発狙いの買いが値がさ株の一角に入り上昇して始まったが、一巡後は戻り待ちの売りに押され下げに転じた。ただ、下げた場面では押し目買いも入り下げ幅は限定的だった。
2日の日本時間夜に8月の米雇用統計の公表を控え、米国の経済や金融政策の先行きに対する警戒感を背景とした売りが優勢だった。米長期金利の上昇を受けハイテクなどグロース(成長)株などが売られ指数を押し下げた。東証業種別では鉄鋼、空運業、非鉄金属、鉱業の下げが目立った。
朝方は前日の大幅安で200日移動平均線(1日時点で2万7501円)に接近。目先の反発を期待した買いが入り上げ幅は一時100円を超えたが、続かなかった。
大和証券の壁谷洋和チーフグローバルストラテジストは、「外国為替市場で1ドル=140円台半ばまで進んだ円安・ドル高も下値を支える要因になったが、投資家の米金融政策の引き締めに対する警戒感は相当強く上値を抑えた」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は3日続落し、前日比5.32ポイント(0.27%)安の1930.17で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4774億円。売買高は10億3061万株だった。東証プライム市場の値下がり銘柄数は1096と、全体の約6割を占めた。値上がりは650、変わらずは91だった。
ネクソンやバンナムHDなどゲーム関連株が売られた。第一三共、トレンド、東エレク、エムスリー、INPEX、住友鉱、三菱商も安い。半面、ファストリ、リクルート、セブン&アイは買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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