ファンドラップ契約資産、野村証券が3兆円超で首位
顧客が金融機関に運用を一任する「ラップ口座」の契約資産額が増えている。日本投資顧問業協会によると、3月末時点で過去最高の13兆7222億円(2021年12月末は13兆5402億円)になった(図表1)。契約件数も135万3137口座(同132万2335口座)と過去最高を更新した。

主に投資信託で一任運用する「ファンドラップ」の契約資産額を販売会社別にみると、3月末時点で最も多かったのは野村証券の3兆1655億円だった(図表2)。2位が大和証券、3位がSMBC日興証券と、富裕層向けの投資一任サービスに強みをもつ大手証券が上位を占めた。

6位に入ったウェルスナビは、個人投資家がスマートフォンなどを使って手軽に運用を始められる投資一任型のロボアドバイザー(ロボアド)を展開する。3月末の契約資産額は6625億円と、ロボアドを主力とする業態では首位だった。契約件数は33万件超にのぼり、全体の中でも断トツに多い。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)