8月末の投信残高、インデックス型で増加が目立つ
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)を8月末時点の純資産総額(残高)でランキングしたところ、首位は「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。ランキング1位となるのは、2021年7月から14カ月連続。5位までは前月と同じ顔ぶれだった。

首位を守った「米国成長株投信D」の残高は、前月より468億円少ない1兆8203億円。減少幅はETFを除く全ファンドで最も大きい。分配金の支払いや運用成績の不振が残高減少につながった。
一方、三菱UFJ国際投信が運用する残高2位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、前月比627億円増の1兆4282億円。月末ベースでは同ファンドが18年7月に運用を始めて以降で最高水準となった。資金流入が続き、前月比の増加額は投信全体(ETF、8月新規設定分を除く)の中で最大となった。このファンドを含め引き続き4本のインデックス型(指数連動型)が残高上位20本に入り、いずれも前月比で残高を積み増した。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)