日経平均、3日ぶり反発 終値480円高の2万7494円

23日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前週末比480円99銭(1・78%)高の2万7494円24銭で終えた。上昇率は8月2日(1.82%)以来の大きさ。前週に日経平均は大きく下げおよそ8カ月ぶりの安値を付けており、前週末の米株高を受けて自動車関連株や海運株を中心に自律反発を狙った買いが入った。香港や上海などアジア株の上昇も追い風となり、日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。
前週後半に減産を材料に急落したトヨタは3・4%高で終えた。デンソーは一時8%高となった。アジアのハイテク株高を受け、半導体関連株などにも買いが入った。
22日投開票の横浜市長選で菅義偉首相が支援した小此木八郎氏が敗れた。自民党総裁の交代や新たな経済対策の機運が高まったとして相場の支援材料になったとの見方も出ていた。
もっとも、日経平均は前週19、20日の両日の下落分(572円)を埋められなかった。市場では「前週後半にトヨタとその関連株が売られすぎたが、きょうは買い直しの域を出ていない」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声があった。
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、34・46ポイント(1・83%)高の1915・14で終えた。JPX日経インデックス400も3営業日ぶりに反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆3103億円。売買高は9億4416万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1939と、全体の約9割。値下がりは201、変わらずは50銘柄だった。
郵船など海運大手3社が上昇。東エレクやオムロン、ソニーGが上げた。一方、ソフトバンクグループと神戸鋼が下落。住友大阪と大成建が下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕