米豪軍への自衛隊の「武器等防護」、22年に31件で最多
防衛省は31日、自衛隊が他国軍の艦艇や航空機を守る「武器等防護」について2022年は計31件に上ったと発表した。20年の25件を上回り、過去最多になった。22年11月に自衛隊と米海軍、オーストラリア海軍の共同訓練で初めて同時に2カ国を対象にした。
武器等防護は16年施行の安全保障関連法で自衛隊の任務に加わり、17年から取り組んでいる。同盟国の米国だけでなく、21年から「準同盟国」と位置づける豪州も相手になった。
21年は1件だった豪軍艦艇への防護は22年に日米豪の共同訓練時も含め4件に増えた。米軍の防護は弾道ミサイルの警戒を含む情報収集などの際の艦艇向けが4件、自衛隊との共同訓練の場面では艦艇と航空機を合わせて23件だった。