林外相、4月1日から中国訪問発表 拘束邦人の解放要求へ

林芳正外相は31日の記者会見で、4月1〜2日の日程で中国を訪問すると発表した。2日に秦剛外相と会談する予定だ。中国で拘束されたアステラス製薬の社員の日本人男性の早期解放を要求する。
林氏は「これまでも中国側に日本側の厳正な立場を申し入れてきている。こうした問題も含めて一連の課題について日本の立場をしっかり説明していく」と述べた。
中国について「主張すべきは主張し、責任ある行動を求めつつ諸懸案を含め対話をしっかりと重ねる」と話した。外相会談で「建設的かつ安定的な関係の構築にむけて突っ込んだ意見交換を行う」と語った。
日本は2023年の主要7カ国(G7)の議長国を務める。4月にG7外相会合、5月にG7首脳会議(広島サミット)を控える。
林氏はこれらの会合で「中国を含むインド太平洋地域の様々な課題について議論する」と言明した。「訪中を踏まえて議長国としてG7における議論を主導したい」と強調した。
日本の外相による訪中は19年12月の茂木敏充氏以来、およそ3年3カ月ぶりになる。
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G7サミット(主要7カ国首脳会議)が2023年5月19~21日に広島市で開催。会議の議題や各国首脳の動きなど最新ニュースをまとめました。
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