前原誠司氏、稲盛氏死去に「JAL再建で日本を救った」
国民民主党の前原誠司代表代行は30日、京セラ創業者で名誉会長の稲盛和夫氏が死去したことへの受け止めを語った。「日本航空の再建をしてもらったことは日本を救ってもらったことだ」と述べた。国会内で記者団に話した。
前原氏は衆院京都2区の選出で、稲盛氏と親しかった。民主党政権で国土交通相を務めていた際に、会社更生法の手続きを進めていた日本航空の会長就任を稲盛氏に要請した。
「三顧の礼とはよく言ったもので2回断られた。3回目にお引き受けいただいた」と振り返った。稲盛氏が就任を受け入れたことについて「国民、消費者のためになるという思いが再建へと突き動かしたのではないか」と発言した。
2009年の政権交代に関しても「稲盛氏の力が非常に強かった」と強調した。「『もう一度二大政党をつくれ』と21年まで東京後援会の会長をしてもらった」と説明。「本当に感謝しかない。心からありがとうございました」と語った。
「恩に報いるため、強い野党をもう一回つくり政権交代を実現すると稲盛氏に誓いたい」と締めくくった。