岸田首相、長男行動「適切か考える」 公用車で観光報道
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岸田文雄首相は30日の衆院予算委員会で、欧米訪問に同行した首相秘書官で長男の翔太郎氏が公用車で観光や買い物をしたとの週刊誌報道に言及した。「身内であろうがなかろうが、首相秘書官として行動が適切だったかどうか考えなければならない」と述べた。
「さまざまなご指摘をいただいている。今後、関係者がより緊張感を持ってこうした行動について考えていかなければならない。改めて徹底させたい」とも語った。
松野博一官房長官は同日の記者会見で、翔太郎氏が海外で撮影した写真について「現時点で対外発信に使用していない」と明らかにした。「(首相の外国訪問の)直後に使用することもあれば、後日に一連の活動記録として対外発信に使うこともある」と説明した。
外務省は同日、立憲民主党の質問状に「個人の観光動機による行動は一切なかった」と文書で回答した。「観光施設の中には一切入っていない」とも記した。
26日発売の週刊新潮は翔太郎氏が首相の欧米訪問に同行した際、公用車で観光や買い物に行ったと報じていた。
木原誠二官房副長官は27日の記者会見で、翔太郎氏の公務の一つとして「首相の対外発信に使うための街の風景やランドマークの外観撮影」をあげた。