緊急時の議員任期「半年ごと延長」 維新など憲法条文案

日本維新の会と国民民主党、衆院会派「有志の会」の2党1会派は30日、憲法の緊急事態条項の条文案を公表した。大規模災害などの緊急時に国会議員の任期を6カ月を上限に延長でき、再延長も可能とする。
緊急事態について条文案は①武力攻撃②テロ・内乱③大規模自然災害④感染症の大規模まん延⑤4類型に匹敵する事態――を規定した。議員任期の延長以外の国会機能を維持するための措置に関しては2党1会派で協議を続ける。
維新の馬場伸幸代表は「発議のため半歩か一歩かは前に進めたのではないか」と語った。
これに先立ち与野党は30日、衆院憲法審査会で国会議員の任期延長を含む緊急事態条項の新設について討議した。立憲民主党から参院の緊急集会で対応できない場合には議員任期の延長を議論すべきとの意見が出た。