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3月都区部物価3.2%上昇 2カ月連続鈍化、電気代抑制で

(更新)

総務省が31日発表した東京都区部の3月の消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.0で前年同月比3.2%上昇した。2月の3.3%から伸びが小さくなり、2カ月連続の鈍化となった。政府の電気・ガス料金抑制策の効果が続いた。

QUICKが事前にまとめた市場予想の中央値(3.1%)を上回った。電気・ガス料金抑制策の影響を受けない生鮮とエネルギーを除く総合指数は3.4%上昇と2月の3.1%から伸び幅が拡大しており、物価上昇圧力は依然として強いままだ。

生鮮食品とエネルギーを含む総合指数は3.3%上昇し、2月の3.4%上昇から伸び幅が小さくなった。

品目別でみると、エネルギー関連は0.3%上昇と、2月の5.3%上昇から上昇幅が縮んだ。電気代が6.0%低下し、2月の1.7%低下に比べ下落幅が大きくなった。都市ガス代は12.3%の上昇となり、2月の20.4%上昇から大幅に鈍化した。

宿泊料は横ばいだった。全国旅行支援による割引が値上がりを相殺している。総務省の試算によると、電気・ガス料金抑制の効果と合わせた政策効果で生鮮食品を除く総合指数の前年同月比伸び率をおよそ1.1ポイント押し下げた。政策効果がなければ前年同月比4.3%上昇したことになる。

生鮮を除いた食料は8.1%と、2月の7.8%から伸びが拡大した。値上げが相次ぎ、食用油が27.9%、炭酸飲料が10.2%、弁当や冷凍食品といった調理食品は9.1%の上昇となった。外食も8.2%と高い上昇率が続いている。

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