衆院解散「岸田首相が適切に判断期待」 公明党山口代表

【ソウル=中村雄貴】公明党の山口那津男代表は30日、衆院解散・総選挙の時期を巡り「岸田文雄首相が適切に判断することを期待する」と述べた。防衛費増額に伴う増税前の衆院解散への首相の言及に関し、訪問先のソウルで記者団に語った。
「解散の権限がない者があれこれ評価するのは避けるべきだ」とも強調した。
防衛費増額について「予算委員会などを通じ、政府としてもっと理解をしてもらえる説明が必要だ」と訴えた。防衛費の財源を確保する増税の具体的な時期に関しては「これからの議論だ」と述べるにとどめた。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との29日の会談で、政府が12月に決定した安保3文書は「憲法の専守防衛の枠内だ」と説明したと明かした。「日本は地域の安定を脅かすような軍事大国にはならない」とも伝えたという。