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原子力機構、高温ガス研究炉の運転再開 稼働10年ぶり

(更新)
震災以降止まっているが再稼働を目指す(茨城県大洗町)

日本原子力研究開発機構は30日、発電や水素製造に使う次世代原子炉の高温工学試験研究炉「HTTR」(茨城県大洗町)を再稼働したと発表した。「高温ガス炉」と呼ぶ小型原発で、安全性が高いとされる。2011年の東日本大震災以降、原子力規制委員会の新しい規制基準に対応するために停止していた。稼働は約10年ぶり。28年にも高温ガス炉を使って水素を製造する実験を始める。

高温ガス炉は950度の高温ガスを作ってガスタービンを回して発電するため、水を沸騰させて蒸気タービンで発電する現行の原発に比べて効率が高い。発電とともに高温の熱を利用して温暖化ガスを排出せずに水素も製造できる。20年6月に規制委の安全審査に合格し、21年7月に使用前検査を終えた。

炉心の構造体や燃料に1600度でも溶けない黒鉛やセラミックを使うため、事故でヘリウムガスが漏れて冷却できなくなっても炉心溶融などの過酷事故は原理上起こらない。原子力機構は10年に事故を想定して冷却を止める実験で、安全性を確認したとしている。

原子力機構は今後、安全性を実証する試験などを進める。30年代には水素製造の技術を確立し、コスト低減の研究も進めて民間の開発に移行する計画だ。

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