Jアラート発信、広域化で迅速に 北朝鮮ミサイル避難で
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政府は28日、国民に避難を呼びかける全国瞬時警報システム(Jアラート)を改修すると発表した。北朝鮮がミサイルを発射した際に出す警報について、対象範囲を現状の「都道府県ごと」から広げて迅速に発信する。2023年中にも運用を始める。
大まかな飛行経路が予測できれば、隣接する複数の都道府県に広く警報を出す仕組みにする。いまは上空の通過や着弾の危険がある都道府県に絞って発信している。正確な経路の予測に時間がかかり、発信が遅れる懸念があった。
北朝鮮が10月にミサイルを発射した例に当てはめると、警報をだすまでの時間を1分ほど短縮できる計算だという。経路や地域によっては2分程度早く発信できるケースもあるとみられる。政府は6カ月程度かけて改修し23年中にも運用を始める。