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佐渡金山の世界遺産登録、24年以降に ユネスコ不備指摘

(更新)

政府は28日、「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録について目標としていた2023年の実現は難しくなったと発表した。国連教育科学文化機関(ユネスコ)から推薦書の不備を指摘されたため再提出する。登録は24年以降に持ち越しとなる。

文部科学省はユネスコに書簡で再考を求めたが通らなかった。新たな推薦書の暫定版を9月末までにユネスコに送り、23年2月1日までに正式な推薦書を提出する。修正内容は新潟県など関係自治体と詰める。

ユネスコが問題視したのは砂金を採取するための「導水路」の扱いだ。文科省は現在は途切れている箇所も一体として構成資産の一部と説明してきた。ユネスコ側は「地理的に途切れている部分の記載が不十分だ」と主張した。

世界遺産は各国が自国の候補を推薦し、ユネスコの諮問機関が登録にふさわしいかを審査する。ユネスコは今回、佐渡金山の推薦書を諮問機関に送付していなかった。文科省によれば、日本の推薦書が諮問機関に送られなかったのは初めてという。

佐渡金山の世界遺産登録を巡っては韓国が朝鮮半島出身者が強制労働させられていたと主張し、登録に反対していた経緯がある。文科省は日韓間の対立が今回の決定に影響したとの見方を否定した。

登録を後押ししてきた自民党からは政府の対応を批判する声が出ている。佐藤正久外交部会長は自身のツイッターに「あり得ないミスだ」と投稿した。

推進議員連盟の細田健一事務局長も党本部で記者団に「新潟県や佐渡市にも情報が共有されていなかった。非常に大きな問題がある」と主張した。

諮問機関の判断を踏まえて開く世界遺産委員会は毎年夏ごろにある。今年は6月にロシアで開催予定だったが、ウクライナ侵攻で先延ばしとなり日程は決まっていない。

磯崎仁彦官房副長官は28日の記者会見で「これからどのようなプロセスをたどっていくかは非常に流動的だ。できるだけ早く登録するために尽力していく」と語った。

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