香港の食品輸入規制撤廃を要請 太田経産副大臣

太田房江経済産業副大臣は28日、香港の張宇人(トミー・チョン)議員ら香港立法会議員団と面会し、東京電力福島第1原子力発電所事故を受けて香港が導入した日本産食品の輸入規制の早期撤廃を要請した。香港は福島県産の野菜や果物、牛乳などの輸入を止めているほか、一部の県で作られた野菜や果物などに放射性物質に関する検査証明書の提出を求めている。
太田氏と張氏は経産省内で45分ほど話した。太田氏は「日本産食品の輸入規制を一日でも早く解除していただけるようお願いしたい」と訴えた。2023年春以降に予定する福島第1原発の処理水海洋放出に向けた安全性を確保するための取り組みについて紹介した。面会時に福島産の食材でつくった弁当も提供した。
張氏は香港での日本食材の普及に向けた「香港日本食品と料理業協会」を立ち上げ、現在名誉会長を務めている。