2023年度予算案、衆院通過 3月中成立へ
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2023年度予算案は28日の衆院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決し、衆院を通過した。憲法の衆院優越規定に基づき、予算案は参院送付から30日で自然成立するため3月中の成立が確定した。
23年度予算案は一般会計の歳出総額が当初予算で過去最大の114兆3812億円に上る。防衛費を大幅増額した。
これに先立つ衆院予算委員会では岸田文雄首相が出席する締めくくり質疑があった。首相は防衛費の増額を巡り「必要な内容を積み上げて規模を導き出した」と説明した。
「日本の抑止力を向上させ、武力攻撃そのものの可能性を低下させていく取り組みが重要だ」と理解を求めた。
立憲民主党や日本維新の会などは予算案に反対した。22年度予算に賛成した国民民主党も今回は反対に回った。維新などが予算委で提出した予算案の組み替え動議は否決された。