岸田文雄首相、午後に年頭記者会見 伊勢神宮を参拝

岸田文雄首相は4日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した。同日午後に伊勢市内で年頭の記者会見に臨む。2023年の政権運営や5月に広島で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)、新型コロナウイルス対策などについて説明する見通しだ。
首相は三が日を首相公邸で過ごした。4日が仕事始めとなる。現職首相による新年の伊勢神宮への参拝は新型コロナで見送った菅義偉前首相を除くと、毎年恒例の行事だ。
岸田内閣は22年10~12月の2カ月ほどで4人の閣僚が辞任した。「政治とカネ」や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係をめぐる問題などで野党から追及を受けた。
記者会見では内閣支持率が低迷する状況で首相がどういった政権運営の方針を示すかが問われる。
23年のG7議長国に就いた外交面にも言及する。ロシアによるウクライナ侵攻に関し日本が国際社会をけん引する役割を担う。1月に訪米し、22年に改定した国家安全保障戦略についてバイデン大統領に説明する。
新型コロナに関しては観光産業の活性化のための支援策や感染が広がる中国への対応が課題となる。