ウクライナ「深く憂慮」国会決議へ 超党派議連で確認
対ロシア非難せず

超党派の「日本・ウクライナ友好議員連盟」(会長・森英介元法相)は27日、国会内で総会を開いた。ロシアによるウクライナへの圧力について「深く憂慮する」と記した決議を2月にすると、衆院の全8会派の出席者で確認した。
決議の原案は「ウクライナは欧州連合(EU)とロシアの間に位置」と触れたものの、ロシアを名指しして非難はしなかった。「ウクライナの国境付近の情勢は国外勢力の動向によって不安定化し、緊迫した状況が継続」と明記した。
ロシアへの経済制裁の必要性にも言及しなかった。森氏は会合で「どこの国であれ力による現状変更は断じて容認できない」と話した。議連の副会長を務める立憲民主党の泉健太代表も出席した。
原案は「ウクライナを巡る憂慮すべき状況の改善を求める決議案」と名付けた。出席者は所属する政党内の手続きを経て、衆院に同案を提出して決議すると一致した。参院での決議もめざす。