中国からの入国、水際対策を緩和 3月1日から
全員検査を撤廃、サンプル検査に
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政府は3月1日から中国からの渡航者への新型コロナウイルスの水際対策を緩和する。入国者全員に義務付けてきた検査について一部を対象としたサンプル検査に切り替える。出国前72時間以内の陰性証明を示せば入国できるようにする。
中国からの到着便を成田、羽田、関西、中部の4空港に限定していた措置も撤廃し、航空各社の増便も認める。
松野博一官房長官が27日の記者会見で発表した。政府は2022年12月30日から中国からの渡航者と7日以内の渡航歴がある人に到着時のPCR検査などを必須としてきた。入国時検査を原則不要とする中国以外からの渡航者への対応に近づける。
サンプル検査は中国からの入国者全体の最大20%に適用する。陽性者は待機施設などで隔離し、ゲノム解析によって新たな変異型の把握につなげる。
松野氏は中国からの入国者に関し「陽性率が比較的低い水準で推移し、これまで確認された変異型は全て日本で検出歴のあるオミクロン系統だという知見が蓄積された」と説明した。「各国の水際措置の状況を踏まえた」とも述べた。
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