参院法制局へ自民提言 条文ミス放置受け
参院自民党は27日、議員立法の条文のミスを巡り、再発防止策をまとめた提言を参院法制局に提出した。2018年に成立した改正公職選挙法の条文の誤りを法制局が2年以上放置していた。
提言ではミスを放置した背景に参院法制局の閉鎖的な組織の問題があると指摘した。「職員のほとんどが法制局採用者で構成されている」と強調し、参院事務局などとの人事交流を提唱した。
ミスなどが発覚した際の通報窓口の設置や、条文の確認に使う法令データベースの整備なども盛り込んだ。
当時の自民党の参院議員らが提出した公選法改正案の罰則を規定する条項で番号にミスがあった。総務省が参院法制局に条文の誤りを指摘していた。