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鼻スプレー型のインフルワクチンを了承 厚労省専門部会

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厚生労働省の専門部会は27日、鼻にスプレーして接種するインフルエンザのワクチン「フルミスト点鼻液」について製造販売を認める方針を了承した。2歳以上19歳未満が対象。国内で初めて鼻スプレーのワクチンが実用化する。従来の注射が重症化の予防に重点を置くのに対し、感染予防への効果を期待する専門家もおり、活用が広がる可能性がある。

感染して増えないようインフルエンザウイルスを弱毒化して鼻から投与する。鼻やのどの粘膜から取り込まれて免疫の働きを高める仕組みだ。注射針が不要で簡便に接種でき、痛みが少ないメリットがある。鼻スプレーなら鼻や口などの呼吸器粘膜からの感染を予防しやすいとの専門家の指摘がある。

第一三共が2016年に承認を求めて申請した。英アストラゼネカ社が開発し同社とライセンス契約を結んだ。27日の部会の了承を受けて厚労相が後日、正式に承認する。厚労省は追加の臨床試験などが必要になったために審査に時間がかかったとしている。

厚労省の調べでは、22 年12 月時点で米国や欧州など30 以上の国や地域で製造販売が承認されている。米国では03年に承認された。

日本国内では現在、医師の判断で輸入して接種機会を提供する医療機関もある。健康被害が生じた場合の救済制度は対象外だが、厚労省の承認を受ければ対象になる。

鼻の中に吹き付けるワクチンは新型コロナウイルス向けでも開発されている。インドなど海外では承認を得て使用されている国もある。

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