対ロシア輸出禁止、催涙ガスなど40品目追加 政府
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政府は27日、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの追加の経済制裁で軍事能力の強化に使われる恐れがある製品の輸出を禁じると決定した。催涙ガスやレーザー溶接機、ロボットといった40品目を禁止の対象に加える。鎮痛剤や防腐剤などの原料になる35物質も輸出を止める。同日付で政省令を改正し、2月3日に施行する。
40品目には警棒や石油・天然ガス探査装置、X線検査装置、ワクチンなども含まれる。それらに関連する17種の技術もロシアに渡らないようにする。35物質には化学製剤の原料になったり、毒性があったりするものがある。
政府は輸出禁止とは別に、新興財閥オリガルヒの親族やロシア軍幹部ら36個人と3団体を資産凍結の対象に加えた。
西村康稔経済産業相は27日の閣議後の記者会見で「今後もウクライナ情勢を注視しつつ、主要7カ国(G7)をはじめとする国際社会と連携し、厳しい制裁措置を講じていく」と語った。