自民財政健全化本部、PB目標堅持を提言
自民党の財政健全化推進本部(額賀福志郎本部長)は26日、政調審議会に提言を報告した。政府が掲げる国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を2025年度に黒字化する目標を堅持する姿勢を示した。
「財政健全化の『旗』をおろさず、財政健全化目標に取り組む」と明記した。「内外の経済情勢などを常に注視しつつ、状況に応じ必要な検証を行っていく」とも強調した。近く首相官邸に申し入れる。
健全化本部は岸田文雄党総裁の直轄組織だ。幹部は額賀氏ら緊縮財政派が多い。麻生太郎副総裁が最高顧問を務める。
党内には高市早苗政調会長のもとに積極的な財政出動を主張する財政政策検討本部もある。安倍晋三元首相が最高顧問に就く。
提言作成にあたっては額賀氏と安倍氏らが文言の調整にあたった。関係者によると、原案にあった「アベノミクス」や防衛費に関する記述に安倍氏が反発し、大幅に文章を修正したという。