ガソリン補助金、9月末で終了　6月から段階的に縮小

経済産業省は26日、ガソリン小売価格の急騰を抑制するため石油元売り会社などに支給している補助金を9月末で終了する方針を発表した。燃料価格の高騰が落ち着いてきたため、6月から補助率を段階的に引き下げる。

政府は2022年1月に補助金を導入し、給油所への卸値を抑えて店頭価格の上昇に歯止めをかけてきた。現在はガソリンの小売価格の抑制目標とする1リットルあたり168円を超えた分について25円までは全額を支給している。

6月以降は現在10割の補助率を2週間ごとに1割ずつ縮小する。10月以降の措置について同省の担当者は「原油価格の動向を見極めながら柔軟に対応する」と述べるにとどめた。政府は事業の財源として6兆円超を確保し、3月末までに3兆円程度を執行した。