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モデルナワクチンの異物、一部は金属の可能性も 厚労省

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厚生労働省は26日、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて異物の混入が見つかったとして、約160万回分の接種を見合わせると発表した。一部はすでに接種されているものの、現時点で健康被害は報告されていない。異物の詳細はモデルナ社が確認中という。

同省は同日、混入していた物質が金属である可能性を明らかにした。「磁石に反応する物質で、金属の可能性がある」という。国内で異物の見つかった接種会場は複数あるが、そのうち一部からこうした報告があったという。

国内供給を担う武田薬品工業に8月中旬以降、東京・埼玉・愛知・茨城・岐阜の5都県8会場から異物混入の報告があった。職場と自治体の大規模会場が含まれるという。いずれも接種前の確認で異物を発見した。異物が混入していたワクチンは武田薬品工業が回収し、モデルナ社に送って調査する。調査結果はまだ出ていない。

接種を見合わせるのは異物混入が報告された製造ナンバー3004667(約57万回分)と、同じラインで製造した3004734(約52万回分)と3004956(約54万回分)のワクチン。すべてスペインの工場で生産されている。配送先は863会場に上る。海外でもゴム片の混入の報告があるという。

厚労省は「製造過程で異物が混入したと考えている。健康リスクはそれほど大きくない」と説明する。他のモデルナ製ワクチンは問題なく使えると判断している。武田薬品工業は代替品の供給を進める。接種の遅れなど「影響を最小限にするよう努める」という。

モデルナ「安全性や有効性の問題は確認されていない」


 【ニューヨーク=野村優子】米バイオ製薬モデルナは25日、日本に供給された同社製の新型コロナウイルスワクチンの一部で異物混入が確認されたことについて「スペインの委託先工場の製造ラインで発生したと考えている。現時点で安全性や有効性の問題は確認されていない」と説明した。
 同社広報が、日本経済新聞の問い合わせに応じた。「日本で流通しているワクチンのうち1つの製造ロットに、粒子状物質が混入しているとの報告が複数寄せられていることを確認した。品質の保証を優先させるため、隣接する2つの製造ロットの接種も保留した」と述べた。
 今後については「現在問題を調査中であり、提携する武田薬品工業や規制当局と透明性を持って迅速に対応する」という。
 モデルナはスペインの製薬会社ラボラトリオス・ファルマセウティコス・ロビに、ワクチンの充填や仕上げなどの工程を委託している。
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