/

「中国は大国の責任を」 林外相インタビュー

台湾有事「万全を期す」

(更新)

林芳正外相は25日、日本経済新聞などのインタビューで覇権主義的な行動をとる中国に大国としての責任を果たすよう働きかけると述べた。米中対立を踏まえ「関係の安定が国際社会に極めて重要だ」と指摘した。台湾有事を念頭に「邦人退避も含めて体制整備を万全にする」と説明した。

習近平(シー・ジンピン)国家主席の国賓来日には慎重な考えを示した。「具体的な日程調整をする段階にない」と語った。

日本の防衛力強化が重要だと訴えた。国家安全保障戦略の改定をにらみ「日米の防衛協力をさらに深めながら自らを守る体制を抜本的に強化する」と言明した。

主なやりとりは次の通り。

――米国が検討を表明した2022年2月の北京冬季五輪の「外交的ボイコット」について日本政府はどう対応しますか。

「現時点で北京冬季五輪への米国政府の対応は発表されていない。日本政府は適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案して判断する。現時点で何ら決まっていない」

――林氏は中国に近いという見方があります。納得を得るために必要なことは何でしょうか。

「色々な意見、様々な意見があることは承知している。一つ一つ仕事をしていくなかで少しずつ理解を得たい」

――中国による軍事行動の可能性が指摘される台湾で衝突を回避するために必要なことは何ですか。

「台湾海峡の平和と安定は日本の安全保障に加え国際社会の安定にも重要だ。台湾を巡る問題が対話で平和的に解決されるのを期待する」

――21年度末に期限を迎える在日米軍駐留経費の交渉で日本側負担(思いやり予算)の増額を検討しますか。

「特別協定の交渉は一層厳しさを増す地域の安全保障環境、日本の厳しい財政状況を踏まえて適切に対応したい」

――核兵器の廃絶にどう取り組みますか。核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加する考えはありますか。

「日本は唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の実現に向けて国際社会をリードする使命がある。核兵器禁止条約に核兵器保有国は1カ国も参加していない。まず核兵器保有国を関与させる努力をする」

――対話を重視する「人権外交」の方針を転換する可能性はありますか。制裁を科す法整備を検討しますか。

「人権侵害にはしっかりと声をあげる一方で民主化や人権擁護に向けた努力をしている国には対話や協力で自主的な取り組みを促している。日本らしい人権外交を進める」

――外交を進めるうえでのスローガンは何ですか。

「これまで先輩方が積み上げていただいた日本外交の成果を土台に、さらなる日本外交のフロンティアを切り開きたい。対応力の高い『低重心の姿勢』で進めたい」

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

岸田新政権

岸田文雄政権の最新ニュースをご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン