首相、トリガー条項明言せず 国民民主の予算案賛成巡り
岸田文雄首相は25日の参院予算委員会で、ガソリン税を一時的に引き下げる「トリガー条項」の凍結解除を巡り答弁した。2022年度予算案に賛成した国民民主党の玉木雄一郎代表らと解除を約束したか問われ明言を避けた。
原油価格高騰への追加対策として「トリガー条項をはじめとするあらゆる選択肢を排除せず詰めていきたい」と説明した。玉木氏は首相答弁を22年度予算案に賛成した理由にあげてきた。
立憲民主党の蓮舫氏が「公党の代表とトリガー条項の凍結解除を約束したか」と質問した。首相は「予算委など審議の場で再三質問を受け『あらゆる選択肢を排除せず議論を進める』と申し上げている」と指摘した。
蓮舫氏が「約束はしていないか」と重ねて問うと、首相は「委員会で答弁した通りだ」と答えるにとどめた。
公明党の石井啓一幹事長は記者会見で「全く聞いていない。首相自身も明確にはそういうことは国会で発言されていないのではないか」と強調した。
