
海渡らぬ日本の若者 欧州「エラスムス世代」留学で鍛錬
成長の未来図 知で越える危機②
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「私たちはエラスムス世代の最初の1人だ」。今年1月、史上最年少となる43歳で欧州議会議長になったマルタ出身のロベルタ・メツォラ氏は就任演説で、統合された欧州で育った自分の世代をそう表現した。
エラスムス世代――今年35周年を迎えた欧州連合(EU)域内の留学プログラムで学んだ世代のことだ。若き日のメツォラ氏をはじめ1000万人を超す若者が、民主主義や多様性など共通の価値観を育んだ。
ドイツでの実証...
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世界が危機にぶつかっている。成長の鈍化が資本主義への不信を生み、民主主義の土台が揺らぐのを尻目に、権威主義の脅威がロシアのウクライナ侵攻といった形で噴出する。分断による危機に襲われた世界は成長の道筋に復帰できるのか。未来図を描く難易度は高まっている。
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