細田衆院議長、旧統一教会側の票差配を否定 追加説明
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細田博之衆院議長は24日、議長公邸で衆院議院運営委員会の与野党筆頭理事らと面会した。国政選挙で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から見込める票の差配をしたか問われ「思い当たる事実はない」と答えた。政策をゆがめていないとも強調した。
細田氏は冒頭の写真撮影を除き非公開の懇談形式で質問に答え「ご迷惑をおかけした」と陳謝した。旧統一教会の霊感商法を巡り「かつてはあったが最近はないと思っていた」と回答した。
教団の友好団体が2019年に主催した会合で当時の安倍晋三首相に「報告したい」とあいさつしたことも釈明した。「リップサービスだった。安倍氏には報告していない」と話した。
議長の立場で記者会見などで説明するのは「ふさわしくない」との考えも示した。
出席した衆院議運委の山口俊一委員長や笠浩史・野党筆頭理事(立憲民主党)らが記者団に明らかにした。
山口氏は細田氏の説明に関して「丁寧だった。説明責任は果たした」と話した。笠氏は「内容で了とするものではないがきちんと対応はした。国民に対する説明責任が果たせたかどうかは疑問が残った」と指摘した。
立民の泉健太代表は今回の説明が懇談形式だったことについて「なぜ議長が公の場でしっかり説明をしないのか」と疑問を呈した。
細田氏は2022年に教団側との接点を2度にわたって説明する機会をもった。
関連団体の会合へ出席し、あいさつした回数は計8回と明かしていた。教団側の会合に電報を3本送っていたとも触れた。選挙での組織的な支援・動員、寄付の受け入れ、教団側への会費支出などはないと説明した。