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防衛費5.4兆円、監視・輸送に力点 補正含め「GDP1%超」

対中国意識、南西防衛を強化

防衛省は24日、2022年度予算案の防衛関係費(米軍再編経費などを含む)が前年度比1%増の5兆4005億円になったと発表した。10年連続の増額で過去最大となった。中国の活発な軍事活動を踏まえ南西諸島周辺での監視や輸送能力の拡充に力点を置く。

政府は22年度予算案と21年度補正予算を一体で編成した。補正に計上した防衛費7738億円を合わせると6兆1千億円を超えた。岸信夫防衛相は24日の記者会見で補正を含めた防衛費の国内総生産(GDP)比が1.1%になったと説明した。

防衛関係費には情報システム関連でデジタル庁の予算に計上されている318億円を含む。これを除いた防衛費は5兆3687億円になる。

防衛省は予算編成で政府が目安としてきた「GDP比1%以内」にとらわれず防衛費を要求した。新型コロナウイルス後の経済回復を見込んで22年度のGDP予測が膨らみ、22年度予算案だけでみるとGDP比は0.96%と前年度並みだった。

日本周辺の海域では中国軍の空母や潜水艦、駆逐艦などの航行が活発だ。北朝鮮も変則軌道の新型ミサイルの発射実験を繰り返す。こうした状況から自衛隊の監視能力を強化する。

上空から潜水艦を探知できるP1哨戒機3機の導入に補正とあわせて776億円を計上した。パトロールに特化し少人数で運用できる哨戒艦の基本設計にも着手する。潜水艦の音響情報を集める音響測定艦は4隻目を196億円で建造する。

宇宙やサイバー空間での監視にも力を入れる。宇宙関連は790億円と20%増やし衛星を使った情報収集体制を構築する。サイバー関連部隊は21年度比80人増の890人とする。

監視と同時に南西諸島への輸送を重要視する。海自の大型艦による輸送を補完するため、陸上自衛隊が中小型の輸送艦を新たに保有する。102億円で2隻を導入する。航空自衛隊は長い航続距離が強みのC2輸送機を221億円で取得する。

島しょ部には自衛隊の大規模な拠点が少ない。危機時に大勢の自衛官や大量の装備品、生活物資を送り届けられる体制づくりを急ぐ。

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