/

防衛装備品の輸出方針を確認 日越首脳が会談

(更新)

岸田文雄首相は24日、首相官邸でベトナムのファム・ミン・チン首相と会談した。安全保障協力を深め、艦艇など防衛装備品を日本から輸出する方針を確認した。中国が加盟申請した環太平洋経済連携協定(TPP)では高水準の加盟要件の維持で一致した。

岸田氏は会談で「ベトナムは『自由で開かれたインド太平洋』を実現する上で重要なパートナーだ」と述べた。共同声明で東・南シナ海の権益をめぐって現状変更の動きを強める中国への「深刻な懸念」を表明した。

岸田政権発足後、海外首脳の来日は初めてで国際会議の場を除けば対面での会談も今回が最初になる。

首脳会談に先立ち岸信夫防衛相が9月にベトナムを訪ね、装備品の輸出をめぐる協定の署名式に立ち会った。首脳同士でも装備品の輸出を実施すると申し合わせた。日越関係を強化する象徴的な協力と位置づける。

ベトナムは南シナ海に人工島を造成して軍事拠点を築く中国と対立する。

日本がベトナムとの関係を重視する背景に東南アジア諸国連合(ASEAN)内の構図がある。

ASEANは来年、議長国が中国と関係の深いカンボジアに代わる。議長国を通じて中国の影響力が増す可能性がある。日本は中国と距離があるベトナムを後押しして過度に中国寄りにならないようにする狙いだ。

首脳会談では経済外交も議題になった。焦点はTPPだ。日本もベトナムもTPP加盟国で、加入を申請した中国への対応を話し合った。

中国はTPP加盟国のうちメキシコやブルネイ、チリなどに参加への支持を働きかけている。

中国は国営企業への補助金や知的財産の扱いなどで現時点でTPPへの加盟基準を満たさないとされる。南米各国などに基準の引き下げなどを要請する見通しだ。

岸田氏は会談後の共同記者発表で、TPP加盟に必要な要件に関し「高い水準の維持で(ベトナムとの)連携を確認した」と語った。

共同声明には新型コロナウイルスの感染収束を見据えた振興策にも触れた。両国を行き来する年間の観光客数を「できるだけ早くコロナ禍以前と同水準の150万人まで回復させる」と明記した。

日本が新たにワクチン154万回分をベトナムに無償で供与することも決めた。25日のチン氏の帰国便に載せて送る。

チン氏は23日に菅義偉前首相や自民党の二階俊博元幹事長とも会談し、観光促進などの方針を話し合った。

政治・外交 最新情報はこちら
Twitterで最新情報を発信

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン