円買い介入とは 前回は日米で協調 - 日本経済新聞
/

円買い介入とは 前回は日米で協調

きょうのことば

▼円買い介入 通貨当局が過度の円安進行を抑えるために、外国為替市場で円を買う行為で、為替介入の一種。政府が保有する外貨準備が買い原資となる。日本政府による為替介入はもっぱら円高阻止のための円売り介入だった。これまで円売り・ドル買い介入を319回実施したのに対し、円買い・ドル売り介入は32回にとどまる。円買い介入は1998年6月を最後に封印していた。

約24年前の98年6月に実施した円買い・ドル売り介入は日米両国による協調介入だった。介入は日本時間の夜間に実施され、東京の終値に比べて約4円の円高・ドル安につながった。円安がアジアの通貨安を招き、アジアの経済危機が世界に大きな影響を与えた局面だった。日本が金融不安に見舞われていたことも円安の背景にあった。

日本の外貨準備は米国債などで運用している。介入原資の確保のために売却する場合は、ニューヨーク連銀に委託するとみられる。国際社会の理解を得られるかもハードルが高い。今は円高・ドル安になると、米国の輸入物価が上がりやすくなる。インフレに苦しむ米国はドル安を歓迎しない局面にある。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません