塩野義コロナ飲み薬、追加データあれば再審議 厚労相

後藤茂之厚生労働相は22日の閣議後の記者会見で、塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」について、追加の臨床試験(治験)結果が提出されれば改めて審議する考えを示した。厚労省が20日に開いた専門家分科会で承認が見送られ、継続審議することになっていた。
ゾコーバを巡っては、専門家分科会が5月に成立した改正医薬品医療機器法(薬機法)で創設した緊急承認の制度に基づいて議論し、有効性などのデータが十分ではないと判断した。後藤氏は今後の見通しに関し「(治験の)第3相試験の結果が得られた場合には速やかに改めて審議してもらいたい」と述べた。
後藤氏は「今後の承認が前提となるが、実用化されれば治療の選択肢がさらに広がると考えている」と改めて期待感を示した。ゾコーバは国産で初めての軽症・中等症向けの飲み薬として注目されていた。承認されれば国に供給することで基本合意している。

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