首相「6月にも観光促進策」 感染者「連休後に増えず」
岸田文雄首相は21日、大阪市内で講演し、6月にも観光を促す政策を始めると表明した。新型コロナウイルスの治療薬や医療体制を確保しつつ「来月あたりから水際対策も観光も平時を取り戻す歩みを進めていきたい」と述べた。
国内の新規感染者数について「大型連休前と比較し格段大きく増えている状況ではない」と説明した。病床にも「まだ余裕がある」と指摘した。
政府は6月1日から入国者数の上限を現在の1日1万人から2万人に増やす。入国時の検査や待機は入国者の8割で免除する。首相はこれらの水際対策の緩和とあわせて観光促進策の導入をめざす考えを示した。
政府は停止している観光需要喚起策「Go To トラベル」を巡り、全国での事業再開に向け県や地域単位で段階的に施策を拡充した。海外からの観光客の受け入れ再開のために、米国などから少人数の団体客を受け入れる実証事業も始めた。
