日ロがサケ・マス交渉開始 23年の漁獲量を協議
水産庁は20日、日本とロシア両国間で北海道沖でのサケとマスの漁業交渉を開始したと発表した。日本の排他的経済水域(EEZ)内での漁獲量などを協議する。2022年はロシアによるウクライナ侵攻の影響で交渉開始が遅れ、協議が長引いた。今年も難航する恐れがある。
協議は非公開で、20〜24日にオンライン形式で開く。日本からは水産庁、北海道庁、漁業団体の関係者らが参加。ロシアからは連邦漁業庁船団・港湾・国際協力局長や外務省の関係者らが出席する。
22年は交渉開始が例年より遅れ、操業可能な期間が短くなった。交渉の結果、漁獲可能量は21年と同じ2050トンだった。ロシアのEEZ内についての交渉は見送られた。
ロシア側への漁業協力金の見込み額は2億〜3億13万円となり、実際に支払ったのは2億円だった。日本側の水域で捕れるサケやマスでも、ロシアの川で生まれているため協力金を払う必要がある。