「感染症危機、迅速に対応」、岸田首相がメッセージ

岸田文雄首相は20日、新型コロナウイルスを踏まえた対応を巡り都内でのフォーラムにビデオメッセージを寄せた。「感染症危機管理統括庁や日本版CDC設置の法案を提出し、今後の感染症危機に迅速・的確に対応できる体制を整える」と語った。

日本医師会の横倉義武名誉会長らが共同代表を務める「ニュー　レジリエンス　フォーラム」は同日、各党に要望書を手渡した。政府が緊急医療体制を整備し、医療・生活物資の供給に責任をもつよう求めた。

感染症や大規模な自然災害に備え憲法で「緊急事態宣言」を規定することも提起した。

横倉氏は「平時から緊急時対応を円滑にする法的な整備には根拠規定としても憲法のあり方について国民的議論が必要だ」と訴えた。

自民党の萩生田光一政調会長は緊急事態条項の創設について「国民を守り抜くため国家としての責任だ」と話した。