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日韓、歴史問題の主張変わらず 韓国は公使発言に抗議

(更新)

森健良外務次官は20日、来日した韓国の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)外務第1次官と都内で会談した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の来日見送りを受けて協議した。歴史問題をめぐって互いに従来の主張を変えず、日韓関係の改善に向けた歩み寄りはできなかった。

韓国外務省によると、崔氏は相馬弘尚・駐韓総括公使が韓国メディアの取材時に不適切な発言をしたことに抗議した。速やかに日本側が対処するよう求めた。森氏は遺憾の意を示した。

日本外務省によると森氏は「日韓関係は慰安婦問題や旧朝鮮半島出身労働者問題に関する韓国側の動きにより非常に厳しい状況にある」と伝えた。「韓国側が責任を持って対応する必要がある」と指摘した。

崔氏は「日本側が正しい歴史認識を土台に開かれた姿勢で臨むことを期待する」と答え、従来の立場を変えなかった。

両氏は今後も懸案解決のため努力を続けることで一致した。

日韓両政府は東京五輪の開会式にあわせて文氏が来日して首脳会談をする調整をしていた。協議内容などが折り合わなかったため、韓国は19日に訪問を見送ると発表していた。

韓国大統領府の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官は20日のテレビ番組で、8月に日韓外相会談の開催を予定していると明らかにした。「大統領の指示に従い実務協議も続ける」と述べた。朴氏によると、文氏は日韓関係の改善に意欲があり、改めて首脳会談を目指す意向だという。

日韓の協議に先立ち、森氏は来日中の米国のシャーマン国務副長官とも協議した。日米韓の緊密な連携の必要性を確認した。台湾海峡の平和と安定の重要性や新疆ウイグル自治区などの状況に深刻な懸念も共有した。

森氏とシャーマン氏の会談では冒頭に両氏が肘をあわせてあいさつした。森氏と崔氏との会談ではなかった。

シャーマン、崔の両氏は21日に開催する日米韓次官級協議のため来日した。対中政策や北朝鮮の核問題について話し合う予定だ。

加藤勝信官房長官は20日の記者会見で「健全な日韓関係に戻すためにも、外交当局間の意思疎通は維持していきたい」と述べた。

自民党の世耕弘成参院幹事長は記者会見で、元慰安婦や元徴用工の問題を挙げ「成果について言うなら韓国側がボールを持っている案件が多い」と指摘した。

世耕氏は「内容や成果は会談が終わってみないとわからない。韓国側にしっかりと対応を求めたい」とも語った。二階俊博幹事長は記者会見で文氏の来日見送りに関して「断念したのは残念だ。それ以外に上でもなければ下でもない」と話した。

公明党の山口那津男代表は記者団に「文氏の来日で様々な懸案について改善できればとの見方があった」と言及した。「実現しなかったのは韓国側の事情があると思う。日韓関係が改善に至る努力を今後も尽くすべきだ」と強調した。

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