国会答弁「敬愛の精神が必要」末松信介・参院予算委員長
総理番が選ぶ「きょうの一言」(3月20日)

「私ども議会人が質問するにあたって政府に入って答弁する方も、質問する側も、基本的に敬愛の精神は必要だと思っている」(2023年3月20日、参院予算委員会で)
末松信介参院予算委員長は、放送法の政治的公平に関する行政文書を巡る答弁で与野党の反発を招いた高市早苗経済安全保障相を注意した。15日の予算委、高市氏は質問した野党議員に対し「信用できないなら質問しないでほしい」と主張した。
末松氏に加え、その後に質問に立った自民党議員も「与党の立場としても遺憾と申し上げざるをえない」と苦言を呈した。高市氏は20日午後の予算委で自身の答弁を撤回した。
末松氏はこの日、野党時代の自民党の国会対応を振り返り「厳しい言葉で攻撃的にいっても、根底には敬愛の精神をもっていた」と評した。参院国対委員長として与野党折衝に関わった経験もあるだけに「敬愛の精神」へのこだわりがうかがえた。