ゼレンスキー氏、21日G7サミット出席へ 日本政府発表

日本政府は20日、ウクライナのゼレンスキー大統領が21日に広島で開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)に対面で出席すると発表した。同氏は20日午後にも広島に到着する。G7に武器などの支援要請をするとみられる。
日本政府によると、ゼレンスキー氏はサミットへの対面参加に強い希望を表明した。G7首脳らのウクライナ情勢に関する討議に出席する。招待国の首脳も交えたセッションにもゲストとして参加を予定する。
G7はロシアからの侵攻を受けるウクライナを結束して支えると表明する見通しだ。
すでにゼレンスキー氏はサウジアラビア西部のジッダをフランス政府の航空機で出発した。米メディアなどが報じた。侵攻が始まって以降、同氏の来日は初めてとなる。
ゼレンスキー氏は岸田文雄首相と会談する方向で調整している。バイデン米大統領らG7首脳のほか、招待国であるインドのモディ首相とも個別に会う見込みだ。
広島平和記念資料館(原爆資料館)を訪れ、慰霊碑に献花する案も浮上する。
19日にサウジでアラブ連盟の首脳会議に出席した。「長期の戦闘でシリアやイエメンにどれほどの苦しみがもたらされたか考えてほしい」と訴えた。
「ウクライナからも目をそらさないでほしい」と支援を呼びかけた。サウジのムハンマド皇太子とも個別に会談した。
ゼレンスキー氏は英国やイタリア、フランスなどを訪問し、戦闘機供与を求めた。サミットで長距離の攻撃能力がある米国製戦闘機「F16」の供与などを要請する方針だ。バイデン氏はウクライナ兵へのF16の訓練を支持する考えを示す。
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