林外相、人権侵害を懸念 ロシア人へのヘイト巡り
林芳正外相は19日の記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻を背景に在日ロシア人へのヘイトスピーチや嫌がらせが起きている現状を踏まえ、人権侵害の深刻化への懸念を示した。「ロシア人であるという理由だけで排斥したり、誹謗中傷したりしないよう改めて呼びかけたい」と訴えた。
ウクライナ侵攻について、林氏は「プーチン政権による侵略だと強調したい」と言明。「日本国内に居住されているロシア国民の方々からも、侵略に反対する声が上がっている」と述べ、侵攻に乗じた人権侵害は許されないとの認識を示した。
在日ロシア人への人権侵害は、19日の自民党外交部会などの関係会合でも取り上げられた。国会答弁で、嫌がらせをしないよう自制を促すとした外務省の説明に対し、出席者からは取り組みが不十分だとの声が上がった。〔共同〕