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次世代原発技術、経産省 水素製造を重視

経済産業省は20日、次世代の原子力発電所技術について議論する有識者会合を初めて開いた。2050年の脱炭素社会の実現に向け、原子力の熱をもとに水素を製造する技術を重視する考えを示した。水素は燃焼しても二酸化炭素を排出しないため、新たな利用策を探る。

総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)の原子力小委員会の下に設置した。開発工程表の策定をめざし、夏までに方向性を打ち出す。政府が検討するクリーンエネルギー戦略にも反映させる。

次世代原発を「革新炉」と位置づけた。「安全性、廃棄物、エネルギー効率などの観点で優れた技術を取り入れた先進的な原子炉」を意味する。高温ガス炉(HTGR)や小型モジュール炉(SMR)、高速炉に加え、安全性を高めた大型原発も対象になる。

経産省によると高温ガス炉は水ではなくヘリウムで冷却するため水素爆発せず、放熱での自然冷却も可能だという。発電だけでなくセ氏950度の熱を利用して大量の水素製造もできる。脱炭素化には製鉄など産業界に水素を大量に供給する必要があり、高温ガス炉は発電以外の用途でも活用の余地がある。

一方で政府は原発の建て替えや新設を想定していない。研究開発を進める革新炉の導入計画もない。海外での原発建設プロジェクトへの部品供給などで国内の技術や人材を維持できるかが課題となっている。

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