GoTo再開、年明けに判断 県内旅行割引も拡充

斉藤鉄夫国土交通相は19日、国内旅行の需要喚起策「Go To トラベル」について「年末年始の感染状況を確認したうえで全国規模で事業を再開したい」と正式に表明した。再開時期は2022年1月中旬以降となる見通し。都道府県独自の県内旅行割引の支援は19日から段階的に拡充する。
いずれの事業もワクチン接種や陰性証明の活用を条件にする。新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら開始時期を調整する。斉藤氏は「開始や停止のあり方については専門家の意見も踏まえて決める」と述べた。
「Go To」事業は高級旅館に利用が偏ったり週末の混雑を招いたりするとの意見があったため、補助額や補助率を見直す。宿泊など旅行代金の割引は最大1万4000円から1万円に下げる。旅行先で使えるクーポン券は最大6000円から平日3000円、休日1000円に変更する。
22年4月下旬からの大型連休後は補助額をさらに下げ、都道府県の事業として継続する。旅行代金とクーポン券の合計額で1万3000円から1万1000円にする。
再開に先立ち、県内旅行割引を段階的に拡充する。まず隣接県からの旅行者を対象に加え、年明け以降は関東や近畿など地域ブロック単位に一段と広げる。1泊5000円を上限に旅行代金の半額を割り引く。旅行需要を徐々に盛り上げ、観光や宿泊事業者の経営を支える。
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