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貿易赤字最大の19.9兆円 22年、円安と資源高響く

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財務省が19日発表した2022年の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は19兆9713億円の赤字だった。比較可能な1979年以降で最大の赤字となった。円安と資源高で輸入額が大幅に増えた。

貿易赤字は2年連続。14年の12兆8160億円を上回り最大の赤字となった。

輸入は前年比39.2%増の118兆1573億円だった。100兆円を初めて超えた。原油や液化天然ガス(LNG)、石炭などの値上がりが響いた。こうした鉱物性燃料の輸入は96.8%増の33兆4755億円で、全体の28.3%を占めた。

原油の輸入価格は1キロリットル当たり8万4728円で76.5%上がり、過去最高になった。ドル建て価格の上昇率は47.6%だった。春以降に急速に進んだ円安・ドル高が輸入価格の上昇に拍車をかけた。税関への申告時に使う為替レートは年平均で1ドル=130.77円と98年以来の円安水準だった。

輸出は18.2%増の98兆1860億円で過去最高を更新した。米国向けの自動車やメキシコ向けの鉄鋼などが増えたが、輸入の伸びに追いつかず大幅な赤字となった。

地域別の貿易動向をみると、対アジアは輸入が29.8%増の53兆3327億円、輸出は15.1%増の55兆4106億円だった。対米国は輸入が31.5%多い11兆7230億円、輸出は23.1%多い18兆2586億円となった。

エネルギー資源の値上がりによって、中東からの輸入は82.1%増の15兆4265億円に達した。オーストラリアからの輸入も11兆6243億円に倍増した。

ウクライナに侵攻したロシア向けの輸出は6057億円で、29.8%減った。米欧と協調した日本の経済制裁などにより、半導体等電子部品や通信機などが大幅に減った。ロシアからの輸入は1兆9579億円と26.2%増えた。LNGと石炭が押し上げた。

荷動きを示す数量指数(15年=100)は対世界全体の輸入が前年比0.3%、輸出は1.9%それぞれ下がった。円安でも輸出は振るわなかった。中国向けの輸出は13.8%の急激な落ち込みとなった。

22年12月単月の貿易収支は1兆4484億円の赤字だった。赤字は17カ月連続で、12月としては最大の赤字となった。輸入は前年同月比20.6%増の10兆2357億円、輸出は11.5%増の8兆7872億円だった。石炭や原油などの輸入額が膨らみ、大幅な赤字が続いた。

12月は中国向けの輸出が1兆6178億円と前年同月比6.2%減った。減少は7カ月ぶり。自動車や自動車部品が減った。新型コロナウイルスの感染拡大などが影響したとみられる。

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