岸田首相、原子力潜水艦の保有に慎重 「コスト莫大」

岸田文雄首相(自民党総裁)は19日のフジテレビ番組で、原子力潜水艦の保有に慎重な考えを示した。「莫大なコストと多くの開発までの人員が必要となる。その前にやるべきことはあるのではないか」と指摘した。保有の是非を聞かれて答えた。
与野党9党首が番組で参院選の争点などを議論した。立憲民主党の泉健太代表は原潜保有に「日本に適した戦略とは思わない」と述べた。公明党の山口那津男代表や共産党の志位和夫委員長、れいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首も否定的だった。
日本維新の会の松井一郎代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、NHK党の立花孝志党首は保有すべきかとの質問に挙手して前向きな表明をした。
首相は金融緩和の継続について「現状は変えるべきではない」と言明した。泉、志位、福島3氏は継続すべきかとの問いに手を挙げず慎重姿勢を示した。
首相は終身雇用のあり方に関して「システムの見直しは必要だ」とも発言した。「働く立場からの選択の幅をもっと広げないといけない」と指摘した上で「金銭で解雇することは考えてはならない」とも述べた。

2022年夏の参議院選挙(6月22日公示・7月10日投開票)は岸田文雄首相にとって事実上、初めて政権運営の実績が評価される場となります。ニュースや解説、各党の公約、候補者情報などをお伝えします。