洋上風力拡大へ拠点港を増強 国交省、組み立てや管理

国土交通省は洋上風力発電の導入促進に向けて拠点港を増強する。発電設備の組み立てや維持管理のため秋田港など4カ所を指定し整備を進めているが、拠点港の追加などを検討する。再生可能エネルギーの主力として期待される洋上風力の拡大を見据え、港湾インフラを整える。
18日の有識者会議で議論に着手した。2021年度中に洋上風力の新たな拠点港の規模や指定地域について計画案をまとめる。洋上風力を核にした企業誘致など地域振興策のあり方も具体化する。
洋上風力発電を設置するには巨大な資機材を保管したり組み立てたりできる港湾が必要となる。国交省は20年9月に秋田、能代、鹿島、北九州の4港を拠点港に指定。地面の強度向上や岸壁の整備を進めている。
政府は2050年に温暖化ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げる。再エネの柱となる洋上風力については40年までに原発45基分の4500万キロワットの導入をめざしており、港湾機能のさらなる強化が不可欠との声が高まっていた。
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