「与党側に緊張感がない」玉木雄一郎・国民民主党代表
総理番が選ぶ「きょうの一言」(10月18日)

「『クビをとれない』のではなく、もし石井先生自身あるいは参院自民党として『山際大臣がふさわしくない』とお考えなら、野党のアクションを待つまでもなくお辞めになってもらったらいいのではないか。そういう発言をすること自体が与党側に緊張感が欠けていると言わざるを得ない」(2022年10月18日、国会内での記者会見で)
国民民主党の玉木雄一郎代表は自民党の石井準一参院議院運営委員長が「午後5時1分で衆院予算委員会が終わるなんて野党側の緊張感がない」と17日に発言したことを批判した。17日の衆院予算委の終了予定時刻は午後5時。ほぼ予定時刻に終わった。
予算委は国会の与野党対決の見せ場だ。首相や閣僚がうまく答弁できなければ、議事は止まって予定時刻を過ぎる例が出てくる。石井氏の発言は「野党の攻め方が甘かった」という意味に受け取れる。
石井氏は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について追及を受ける山際大志郎経済財政・再生相を念頭に「(野党は)瀬戸際大臣のクビをとれるのか」とも話していた。玉木氏らから非難の声があがると石井氏は18日になって「心からおわびする」と陳謝して発言を撤回した。
では18日はどうだったのか。予定時刻の午後5時が近づいたときに質問していたのはれいわ新選組の大石晃子氏。予算委員長から予定時刻になった、と指摘を受けると「5時すぎで終わったらやる気がないという話になっていたじゃないか」と訴えたが、前日と同様に5時をわずかに回って予算委は終了した。