GDPとは 景気動向はかる指標、日本は個人消費が5割
きょうのことば

▼GDP 一定期間に国内で新しく生産された財やサービスなどの付加価値の総額を指す。その国の経済規模や景気動向をはかる指標となる。GDPはGross Domestic Productの略。内閣府は年1回の年次推計に加えて、四半期ごとに速報値を発表している。GDPの前期や前年からの増加率を経済成長率といい、増減をみることで経済が成長したかどうかを判断する。

物価変動を調整したものが実質GDP、物価変動を考慮しないものが名目GDPと呼ばれる。国別でみると名目GDPの世界1位は米国、2位は中国で、日本は3位の経済規模だ。日本は10年に、著しく経済成長を続けた中国に名目GDPで抜かれた経緯がある。
GDPは国の経済の動きを「生産」「分配」「支出」の3つの側面から捉える。支出面からみたGDPは、「家計」「企業」「政府」「海外」という4つの主体が期間中に国内で生産した財・サービスに対していくら使ったかを表す。支出面で最も大きいのは家計の支出である「個人消費」で、日本ではGDP全体の半分以上を占める。