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コロナ第7波、再び感染最多 神奈川はLINEで症状把握

(更新)

新型コロナウイルスの感染者は18日、全国で新たに25万5534人が確認され、公表日ベースで過去最多を更新した。帰省や旅行で人の移動が活発になり、感染が高止まりしている。医療機関は混み合っており、自宅で療養する人は多い。一部の自治体はスマートフォンを使って患者の状況を把握する取り組みを進める。受け入れる医療機関の拡大も焦点となる。

感染者数は地方での増加が目立ち、北海道や広島、熊本など21道県で最多となった。東京都などは一時より少なく、厚生労働省によると17日までの1週間の全国新規感染者数は前週の0.87倍と、週ベースでは減少に転じた。

加藤勝信厚労相は18日、新型コロナの専門家組織「アドバイザリーボード」の会合で新規感染者数について「高いレベルが継続している」と警戒感を示した。専門家組織は死者数について「これまでの最高値を超えてさらに増加することが懸念される」との見解をまとめた。

会合では政府が検討しているコロナ感染者の「全数把握」の見直しについても議論した。会合後にオンラインで記者会見した脇田隆字座長は「重層的なサーベイランス(監視)で感染状況を把握することも必要との議論があった」と述べた。政府は特定の医療機関を抽出して調べる「定点把握」などが監視手法として代替にならないか詰めている。

医療機関は全国で混雑している。病床に空きがあっても感染したスタッフが欠勤し、患者を受け入れられないといったケースもある。このため全国で自宅療養者が増え、最新の集計である8月10日時点で154万4096人と過去最も多い。

足元では発症しても軽症ですむ人は多く、日本感染症学会など4学会は軽症で重症になるリスクが低い人はあわてて受診することを避けてほしいと呼びかけている。ただ、重症者や死者は感染のピークから遅れて増える傾向にある。自宅で療養する人の急変には目配りしなければならない。

一部の自治体はスマホを使い、重症化するリスクのある人に重点を置いた対応を進めている。神奈川県は新型コロナの検査で陽性となった患者全員に、専用の電話番号を記したショートメッセージを送る。軽症者には症状に変化があったら、専用の受付窓口に連絡してもらう。

一方で65歳以上の高齢者や2歳未満の子ども、基礎疾患のある人は重症化のリスクがあるため、別にLINEのメッセージなどを送って健康観察をしている。

中長期的には医療機関の外の体制整備だけでなく、重症化した人が受診できなくなる事態を避けるための対応も重要になる。現在は発熱外来を中心にコロナ患者の対応にあたっているが、感染症の専門家はコロナでも一般外来での受診拡大を求めている。

季節性インフルエンザはピーク時に1日あたり30万人が医療機関を受診することもある。新型コロナの新規感染者数は連日10万~20万人にのぼるなど、近い水準にある。

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