5月の消費者物価0.1%上昇 エネルギーが押し上げ
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総務省が18日発表した5月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)によると、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数は101.7と前年同月と比べて0.1%上がった。プラスは1年2カ月ぶり。携帯電話の料金値下げで通信料が下落したが、原油価格の上昇によるエネルギー項目が全体を押し上げた。
エネルギー全体では4.2%上昇し、上昇幅は4月(0.7%)から拡大した。20年春に価格が落ち込んだ反動もあり、ガソリンは19.8%の上昇。上げ幅も4月(13.5%)から拡大した。灯油も19.0%上がった。電気代は2.9%低下したが、4月と比べて下げ幅が縮んだ。
携帯大手に加え、格安スマートフォンも料金を引き下げた影響で、携帯電話の通信料は27.9%低下した。
産地の天候が良く、安値が続いている生鮮野菜は7.4%下がった。1度目の緊急事態宣言の期間中に需要が高まったキャベツは20年5月の反動もあり、44.1%と大きく低下した。生鮮果物も6.9%下がり、リンゴは26.3%低下した。